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就職前に要チェック!ブラックな動物病院の見分け方

こんにちは!獣医師まーちゃんです。

動物病院は勤務時間も長く、重労働で俗に言う「ブラックな職場」が多いのが現状です。

私は1次診療〜1.5次診療まで複数の動物病院に勤務し、「ホワイト」と「ブラック」な病院を経験しています。就職する前に実習に行くのが基本だと思いますので、「ブラックな病院か」実習時に見極めるポイントをご紹介いたします。

目次

ブラック病院の特徴

動物病院は命を扱う職場です。疾患を抱える動物は全力を尽くして助けることが当たり前であり、それがやりがいに繋がります。しかし、やりがいだけを重視し、スタッフの労働環境が整っていない職場が多いのも現状です。最近はHPで「スタッフの働き方改革」を明記している動物病院もちらほら見かけますが、まだまだ昔ながらのブラック的な診療体系が残っている病院の方が多い気がします。

私の経験に基づいて、「こんな病院はブラックの可能性が高い!」特徴を8つ紹介します。

年中無休、夜間診療あり

これは獣医師のタイプによってはメリットであるかもしれません。それだけ学べる症例数も多いからです。しかし、プライベートも重視したい獣医師にはデメリットでしょう。年中無休の病院は有給を使わないと長期休暇を作れない可能性があります。

夜間診療の中には、自宅に携帯を持って帰り、受け入れと判断したら病院に戻るケースがあります。ブラックな病院だと夜間対応をする日(携帯を持って帰る日)でも手当は出ず、休日扱いのこともあります。夜間診療は病院に残るのか一旦自宅に帰るのか、対応は獣医師一人で行うのか、手当はプラスで出るのか、次の日は休みなのか、など具体的に確認しておきましょう。

獣医師の出入りが激しい

獣医師がすぐに辞めてしまう、長続きしないということは何かしらの理由があるはずです。獣医師は3−5年でステップアップのため次の病院に移動することはありますが、それより短いスパンで辞めている人がいる場合は理由を探ってみましょう。

実際に私は2年半で病院を退職しました。主な退職理由は残業代がほぼ出ない長時間労働が続きメンタルを壊してしまったからです。それでも2年半続けられた理由は、同期の仲が良く頑張れたから。大切な同期達がいなければ1年も持たずに辞めていたかもしれません。

いつも求人を出している

これは獣医師の出入りが激しいことにも関係しますが、いつも求人を出している理由はスタッフが入社してもすぐに辞めてしまったり、入社したことで働いていたスタッフが辞めてしまうなどで慢性的な人手不足であることが考えられます。人手不足の病院は給料を高く設定し魅力的に見せていることもありますが、高くしないと人が来ないほどの求人であるということです。

院長しか診察していない

院長以外の獣医師が在籍していても診察は院長のみ、もしくは院長以外に自分しか獣医師がいない場合は要注意かもしれません。個人経営の動物病院は院長の城、他人に指図されることなく自由に診察するために院長が建てた病院なのです。そこで院長以外の獣医師が診察していないとなると、院長が診察をさせたくない、他人を信用できないタイプの院長かもしれません。勤めて数年経ち実力も認められないと診察の機会を与えられない可能性があります。手術に関しても任せてもらえない可能性大です。院長以外の獣医師は自分が初めてだと言う場合も、診察や手術をやらせてもらえるタイミングはいつなのか、具体的に確認したほうが良いでしょう。

怒鳴る、機嫌が悪くなる人がいる

いわゆるパワハラ気質な人です。特に注意したいのは院長がパワハラである場合です。動物を治療するにあたり失敗をすることは許されないですが、人間誰しも間違えることはあります。完璧な人は存在しません。もし失敗をしたことに対して怒鳴る、機嫌が悪くなる、執拗に責められる様子があるのであれば働きづらい環境であることは間違い無いでしょう。実習中は猫をかぶって優しくしている可能性があるので、実際の話をスタッフに聞いてみましょう。

自分は怒られることに耐性があると言う人であっても、日々怒鳴られると精神的に辛くなる可能性が高いです。

家族経営である

院長、院長の息子が副院長、奥さんや息子の嫁が経営に関わっているなど、完全に家族経営である場合は家族の介入が多いかもしれません。

私が勤めた家族経営の病院は、息子の嫁はほぼ病院に顔を出さず実情も知らないのに個人面談やスタッフのメンタルケアを担当していました。

残業代をサバ読み

残業代の計算方法はしっかり確認した方が良いでしょう。勤めていたある病院は、1日の残業代として、どれだけ働いてもお食事代¥1,000支給という病院でした。新卒で入社した病院だったので、それが異常であると気づかなかったです。

とりあえずタイムカードを切り、その後に残業する病院もブラックである可能性が高いです。実習時にスタッフに実情をしっかり聞きましょう。

動物看護師さんや受付スタッフが愚痴ばかり言っている

獣医師だけでは病院業務は回りません。動物看護師や受付スタッフの方々が支えてくれているからこそ円滑に業務が回っています。しかし、中には獣医師と看護師さん達で対立してしまっている動物病院もあります。

獣医師は看護師さんに対して無理な仕事を押しつけ、看護師さんは不満が募り愚痴るようになります。勤務中に陰で愚痴を言っている、雰囲気の悪い職場は良い環境とは言えないでしょう。お互いにチームとして働くマインドを持っている職場であれば職場内の雰囲気も良いはずです。

生きるために働こう!

世界的にみても働きすぎと言われる日本人。獣医師としてのやりがいやスキル向上だけに目を向け、働くために生きるていると、いつか身も心も壊れてしまうでしょう。大切なのは自分自身。就職前にブラックな職場か見極めてみましょう!もし上記の項目が自分の病院に当てはまっている、辛い思いをしている方は転職を考えてみてもいいかもしれません。

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この記事を書いた人

・ブラック動物病院や結婚を機に2回転職し、臨床経験5年目
・妊娠出産を経て臨床に復帰
・現在は仕事と育児を両立しながら、ライター活動も行う
・5匹の猫と同居

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